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今日は第3回専門医試験の第148問目

<第148問>

熱傷の治癒過程と治療について誤っているのはどれか。二つ選べ。
(1) 急性期の圧迫包帯の使用は浮腫の予防目的である。
(2) 皮膚移植の翌日から、その部位の可動域訓練を開始する。
(3) 皮膚の肥厚性瘢痕は、6カ月頃にピークを迎える。
(4) 顔面では、瘢痕拘縮により、閉口障害を来しやすい。
(5) 手背部では移植を早期に検討するが、手掌部では急性期は保存療法を行う。

答え:(2)、(4)

<勝手な解釈>

(1) 圧迫包帯は遠位で強く、近位になるにつれて弱く巻く。1日に3回以上、当初は1回に10分程度から開始して、強度・時間とも増加させる。
(2) 関節の近傍に植皮を行った場合は、数日間は関節可動域訓練を中止するのが原則である。
(3) 皮膚の肥厚性瘢痕は、受傷後2~3カ月で台形に盛り上がり、6カ月頃にピークに達する。
(4) 顔面では、瘢痕拘縮により、開口障害から小口症を来しやすい。
(5) 手掌部は皮膚が厚く、可動性が少ない。皮下組織も厚く熱傷が深部に及ぶ事は稀であり、保存的治療が原則である。手背部は皮膚、皮下組織が薄く、可動性がある。このため容易に深部熱傷になりやすく、不良肢位で拘縮や機能障害を来すため早期手術が原則である。

 


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