SSブログ

今日は第3回専門医試験の第140問目

<第140問>

3カ月前に心筋梗塞を起こした55歳の主婦。運動負荷試験を行ったところ、7Metsに達した時点で狭心症が出現した。以下のうち正しいのはどれか。
(1) 冠動脈バイパス手術を行うべきである。
(2) NYHAの分類でクラスIIIである。
(3) ほとんどの家事動作を症状なしに行う事ができる。
(4) 階段昇降は困難である。
(5) 性生活は控えるべきである。

答え:(3)

<勝手な解釈>

日常生活レベルは3~4Metsで行う事ができる。
一般的な性行為には3~4Mets必要とされ、症状なく5~6Mets以上の運動負荷に耐えられることが必要。

 


今日は第3回専門医試験の第139問目

<第139問>

包括的呼吸リハビリテーションとして適切でないのはどれか。
(1) 禁煙プログラム
(2) 適切な栄養指導
(3) パニックコントロール
(4) 呼吸理学療法
(5) 漸増抵抗運動

答え:(5)?

<勝手な解釈>

(1) 禁煙プログラムは基本的な事項で大事
(2) 患者の多くは呼吸をすること自体でエネルギーを使ってしまうので、適切な栄養指導は大事。
(3) 息苦しくなるとパニックになってしまうこともあるので、パニックコントロールは大事。
(4) 呼吸理学療法は胸郭の可動性を亢進させたり、痰を出しやすくしたりで大事。
(5) 漸増抵抗運動は・・・なにも漸増抵抗運動でなくても・・・低負荷運動療法の方がいいような・・・

 


今日は第3回専門医試験の第138問目

<第138問>

肺気腫の75歳男性。FEV1.0%は60%、安静時動脈血酸素分圧は70Torr(室内空気下)。独歩可能だが、労作時呼吸困難のため臥床がちである。この症例において、まず行うアプローチはどれか。二つ選べ。
(1) 吸気筋の強化
(2) 安静臥床時の胸式呼吸
(3) 自転車エルゴメータでの低負荷運動療法
(4) 在宅酸素の導入
(5) 肺容量減少術

答え:(1)、(4)

<勝手な解釈>

(2) 呼吸訓練は口すぼめ呼吸と腹式呼吸があり、多くは併用される。
(3) 低負荷運動療法は必要だが、現状において“まず行うアプローチ”ではない。
(5) 肺容量減少術は術後の死亡率が高く、勧められないらしい。

 


今日は第3回専門医試験の第137問目

<第137問>

呼吸リハビリテーションで適切でないのはどれか。
(1) 気道クリーニング後に呼吸訓練を開始する。
(2) 吸気:呼気を2:1の時間割合で呼吸訓練をする。
(3) 気道内圧と肺胞内圧が呼気時均一に変化するように口すぼめ呼吸をする。
(4) 腹式呼吸の協調性が悪いとき下部胸式呼吸を習得する。
(5) 全身持久力訓練を行う。

答え:(2)

<勝手な解釈>

(2) 吸気:呼気を1:3~5の時間割合で、呼吸数は10回/分程度で呼吸訓練をする。

 


今日は第3回専門医試験の第136問目

<第136問>

気管内挿管されており、人工呼吸器の設定がSIMVとPSVで、呼吸器離脱を検討されている患者に対する呼吸器リハビリとして適切なのはどれか。
ア.SIMV回数は徐々に減少させる。
イ.患者に深い深呼吸を促す。
ウ.一回換気量は800ml程度を目標とする。
エ.リハ中はサポート圧を高目に設定する。
オ.リハ中は吸痰を避ける。
(1) ア、イ  (2) ア、オ  (3) イ、ウ  (4) ウ、エ  (5) エ、オ

答え:(1)

<勝手な解釈>

ウ.×:一回換気量は800mlは多すぎる。450~500ml程度で行きましょう
エ.×:リハ中はサポート圧を高目に設定する。⇒は間違い!
オ.×:リハ中は吸痰を避ける。⇒も間違い!吸引しましょ!

 


今日は第3回専門医試験の第135問目

<第135問>

35歳男性。9年前、交通事故によって左下腿切断(中断端)を施行され、PTBソケット・SACH足部の下腿義足を装着し生活していた。活動性は高く、スポーツ活動にも参加している。最近、断端に荷重時痛が出現し、外来を受診した。左膝蓋腱部に発赤、腫脹、圧痛。および一部表皮剥離を認めた。この症例に最も適切と思われる義足は次のうちどれか。
(1) PTBソケット、単軸足部
(2) PTSソケット、エネルギー蓄積足部
(3) KBMソケット、エネルギー蓄積足部
(4) TSBソケット、SACH足部
(5) TSBソケット、エネルギー蓄積足部

答え:(5)

<勝手な解釈>

活動性の高い人にはTSB&エネルギー蓄積足部が選択される。

 


今日は第3回専門医試験の第134問目

<第134問>

53歳男性。外傷にて右大腿切断を施行された。全面接触式四辺形ソケット・安全膝・SACH足にて大腿義足が作製され義足装着歩行を行ったところ、義足側立脚時に過度の腰椎前彎が認められた。この異常歩行の改善策として適切なのはどれか。
(1) 義足ソケットの初期外転角を大きくする。
(2) 義足ソケットの初期屈曲角を小さくする。
(3) 膝継手の摩擦を強くする。
(4) 腰椎コルセットを装着する。
(5) 股関節の伸展筋力を強化する。

答え:(5)

<勝手な解釈>

義足立脚時に過度の腰椎前彎が出現
→股伸展筋力が低下、あるいはソケットの初期屈曲角度不足。

 


今日は第3回専門医試験の第133問目

<第133問>

30歳男性。工員。作業中の事故で、利き手である右前腕を切断。断端は断端長60%の中断端。リハビリテーション計画として適切でないのはどれか。
(1) 断端痛への対応
(2) 装飾用義手の作製
(3) 右上肢の関節可動域訓練
(4) 利き手交換訓練
(5) 職場復帰を考えたアプローチ

答え:(2)

<勝手な解釈>

この選択肢のなかで、リハビリテーション的に適切でないのは、(2)ですかね・・・

 


今日は第3回専門医試験の第132問目

<第132問>

大腿義足の膝の安定性に関係しないのはどれか。二つ選べ。
(1) 股関節屈曲筋力
(2) ソケット初期内転角
(3) 膝継手機構
(4) 後方バンパーの硬さ
(5) トゥブレークの位置

答え:(1)、(2)

<勝手な解釈>

(1) 大腿切断者では膝伸展筋がないため、股関節伸展により膝を伸展位に保っている。
(2) ソケットの初期内転角は、股外転筋の効率に影響するため、主に体幹の側方動揺に関与する。
(4) 後方バンパーが硬いと踵に加わった力が下腿を前に押しやる力として作用し、膝が不安定になる。
(5) 踏み切り期でtoe lever arm(足先部から足継手の長さ)のモーメントが下腿を後に押しやる力として働き膝を安定化している。トゥブレークが後方にあるとtoe lever armが短くなり、膝が不安定になる。

=膝継手の安定性に関連する因子=
◆随意制御因子◆
1.股関節伸展筋筋力
2.断端長

◆不随意制御因子◆
1.TKA線
2.ソケットの初期屈曲角度
3.膝継手機構
4.足背バンパー
5.後方バンパー
6.トゥブレーク
7.足継手軸位置

 


今日は第3回専門医試験の第131問目

<第131問>

義足各部の構造と、それが代償または再建する身体機能との組み合わせで誤っているのはどれか。
(1) ターンテーブル‥‥‥‥‥‥‥義足装着での股関節回旋機能
(2) 油圧膝‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ハムストリングスの遠心性収縮
(3) 単軸足部の後方バンパー‥‥‥前脛骨筋の遠心性収縮
(4) 坐骨収納型ソケット‥‥‥‥‥大腿骨を内転に保持
(5) エネルギー蓄積型足部‥‥‥‥下腿三頭筋の遠心性収縮

答え:(5)

<勝手な解釈>

(3) 単軸足部の後方バンパー:底屈を調節
                 前方バンパー:背屈を調節
(5) エネルギー蓄積型足部----下腿三頭筋の求心性収縮が正解

 


この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。